スーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主人公・桃井タロウを演じ、4月スタートのドラマ『MADDER その事件、ワタシが犯人です』にも出演するなど一気に注目度を高める俳優の樋口幸平さん。もともとはサッカー選手を目指していた日々から一転、俳優の道へ。その「CHANGE」は簡単なものではなかったという。そして、俳優としての「CHANGE」は国内のみならず海外でも話題となった作品との出会いだった。【第2回/全3回】

スーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主人公・桃井タロウを演じ、2023年のドラマ『体感予報』で話題に。4月スタートのドラマ『MADDER その事件、ワタシが犯人です』にも出演する樋口幸平さん。しかし、子どもの頃に目指していたのは俳優ではなく、サッカー選手。Jリーグのプロ育成選手としてプロを目指していた。
「5歳からずっとサッカーを続けていて、高校卒業後もプロを目指して上京したんですけど、怪我もあって、プロをあきらめることになったんです。そこはやっぱり今考えても人生のどん底だったなと思うし、めちゃくちゃ辛い時期でした。
特待生として選抜で入ったサッカー人生でしたし、サッカーばかりやってきた人間だったので……。もうサッカーができないってなったときは、“何していけばいいんだろう”と思いました。でもその時の空白の思いがあったから、今があると感じています。苦しい思いはしましたけど、あの経験は大きかったと思います」