新たな現場で待つ新たな人との出会いが、また次の世界に連れて行ってくれる
俳優という、いままでに考えたことのない世界に足を踏み入れたことで見つけた、新たな楽しさ。そこで感じた「これからも絶対に映画を作る!」「この現場にいたい」という思いは、いまもずっと続いている。
「この最初の経験があまりにも楽しすぎたせいか、その次からは大変なことばかりでした(笑)。でも、そのなかで楽しいことを少しでも見つけると、頑張れるんですよね。いまでは毎回、新たな楽しみを見つけることに、常に尽力しています」
経験を重ねるなかで、財産となっていったのが、“人との出会い”。「そこには本当にめぐまれている」と笑顔で話す。
「撮影の都度いろいろな方とお会いして、毎回違う化学反応が生まれ、そのときどきで素晴らしいつながりができるんです。その楽しさを知っているから、この仕事は辞められないんですよね(笑)。“次はどんな出会いがあるかな”と思うことが、いまの私の一番の原動力なんです」

「人のことが大好き」その思いはいまも昔も変わらない
「スタッフさんや共演者のみなさんはもちろん、台本の中で出てきた女性を演じるときに、“この人は一体どんな人なんだろう”と考えることも大好きなんです。“なぜこのセリフを言うのだろう”、“この人の背景にはどんなことがあったんだろう”、“どう育ててもらったらこうなるのか”ということを掘っていくことがすごく楽しいんです。そのせいか、人間観察も大好き(笑)。きっと、人のことが大好きなんだと思います」
これまで出会ってきた人たちのことを語る姿はとても嬉しそうで、輝いている。
「この年齢になると、昔アシスタントだった方が、プロデューサーになっていることも。その成長も嬉しいですし、何年か越しに一緒にお仕事ができることもすごく嬉しいんです。私もそう思ってもらえるように頑張りたいですね」
(つづく)
板谷由夏(いたや・ゆか)
1975年6月22日生まれ。福岡県出身。1994年からモデルとして活躍し、1999年に映画『avec mon mari』で俳優デビュー。その後は俳優としても映画、ドラマなどで活躍するだけでなく、キャスターとして2007年から11年間『NEWS ZERO』(日テレ系)に出演するなど、さまざまな才能を開花。最近では、ドラマ『ブラックファミリア〜新堂家の復讐〜』(日テレ系)ではドラマ初主演を務めたほか、NHK大河ドラマ『光る君へ』、『アンサンブル』(日テレ系)『東京タワー』(テレ朝系)、映画『月』(2023)『アナログ』(2023)など、多数の映像作品に出演。
ヘアメイク DILIGENT 結城春香
衣装 AYISI
『いつか、ヒーロー』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、 毎週日曜10時15分から放送
出演:桐谷健太、宮世琉弥、長濱ねる、泉澤祐希、曽田陵介、星乃夢奈、でんでん、小関裕太、駒木根葵汰、板谷由夏、北村有起哉
脚本:林宏司
監督:アベラヒデノブ、星野和成、松本喜代美、松浦健志
チーフプロデューサー:南雄大(ABCテレビ)
プロデューサー:小森千裕(ABCテレビ)、比屋根り子(ABCテレビ)、松野千鶴子(アズバーズ)、増田玲介(アズバーズ)
主題歌:「HERO」石崎ひゅーい(EPIC Records Japan)
制作協力:アズバーズ
制作著作:ABCテレビ
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