役者として大活躍中のファーストサマーウイカ。この春公開の映画『花まんま』にも出演し、見事な演技力を見せた。出演のきっかけからこれからの目標まで、彼女の素顔と役者人生に迫ります!【第1回/全2回】

ファーストサマーウイカ 撮影/小島愛子 ヘアメイク/吉田真妃 クララシステム スタイリスト/近藤伊代

ーーウイカさん、大阪生まれの大阪育ちですよね。本作では生粋の関西弁がうまく役柄にマッチしていたと思います。

「ありがとうございます。台本を読ませてもらったとき、私もしっくりきたんです。前田哲監督から、“ぜひウイカさんに演ってもらいたいんです”ってお話をいただいたんですよ。
 私が演じさせていただいた駒子は、お好み焼き屋の看板娘で、大阪の下町のチャキチャキした子。自分が生まれ育った地元の風景に、駒子のいるイメージがすぐに浮かんだんです。それを任せていただいたのが、すごく嬉しかったです」

ーー駒子は原作にないキャラクターなんですよね。それを感じさせないくらい、ハマってました。

「衣装合わせをしていたら、それを見た前田監督が“まんま駒子やんか!”っておっしゃってくれて。それで監督の中のイメージが掴めた気がして、あとは全身全霊でそこに寄りかかろうと」

ーーなるほど。

「だから役作りという意味では、自分が最初にイメージした像に肉付けしていった感じです。
 こういうお店で、こういうお父ちゃんのもとで生まれたから、生活はちょっと雑かな……とか。セリフの言い方だったら、猫なで声みたいなものじゃなくて、肩パンするような、パキッとする感じなのかな、とか」

ーー独特な例えですね(笑)。周囲にも関西出身の方が多かったかと思いますが、やはり現場はみんな関西弁だったんでしょうか。