いっぱい賞が欲しいです!

ーー自分と同じ“推し”を応援する人を拒否して、関わらないことですね。

「『ヤーレンズ』さんをプライベートで見に行ったときに“ウイカ、なんで来てるんだ”って思った人もいたみたいで。応援する行為を否定されるっていうのは、ちょっと悲しいんですよ。
 私を推してくださっているファンの中には、そんなふうに否定されてもブレずに一途な方もいると思うんです。その気持ちが分かって、“ファンって、マジ、スゲー”と思って。カッケーです。涙出ます。だから私、今年はファンミーティングをやりたいなって。推し活をやるまでは、そんなのやってもどうせ誰も来ないだろって思ってましたけど、たとえ一人しか来てくれなくても、ちゃんと還元できる場所を作ってあげたいなって思いましたね」

ーーステキな気付きですね。

「そう。応援される尊さを感じることができたんです。自分は、気付くのが遅かったかもしれません」

ファーストサマーウイカ

ーー人として成長できたって感じですね。昨年末には『GQ MEN OF THE YEAR2024』でブレイクスルー・エンターティナー賞を受賞されました。

「個人の賞として初めてだったので、すごく嬉しかったです。賞っていうのは、たった一人の独断と偏見で選ばれるものではなく、何人もの人たちによって決まるわけで、それがすごく嬉しいんです。それに、この賞をいただけたのって、そのときの日本では私だけなんで、特別な感じがするんです」

ーーオンリーワンですから。

「これからも、もらえるものなら、いっぱい賞が欲しいです!」

ーーとはいえ、くださいって言えばもらえるものでもないですよね。

「そう。お仕事なら“好き、挑戦したい”という声が届いて形になったりもしますが、賞っていうのは、実際に残した功績とかに対してもらえるものじゃないですか」

ーーただなんとなく生きているだけでは手に入らないからこそ、価値があるんでしょうね。

「やっぱり、今、結果を残していかないと、将来の賞は来ない。それが、“今は良い仕事を続ける”“今を頑張る”ための一つの原動力になったと思います」

ーー次にもらえるとしたら、どんな賞が欲しいですか。

「個人の賞はもちろん、携わった作品が賞を取れたら、自分のことのように嬉しい……というと結局、自分のことなんですけど。
 それで、名刺を作って肩書を書くスペースのところに『代表取締役』みたいな感じで受賞歴を記したいです(笑)」

ーーじゃあ、今回の『花まんま』で助演賞&作品賞を狙うとか。

「どうなんでしょう。ただ、映画祭に行ったことがないので、あの場所に実際に行って体感してみたいです。
 そんな夢を描きながらも、一つ一つの作品に全力で取り組んで、この人と作品を作りたいと言ってもらえる俳優でいたいです」

ファーストサマーウイカ
1990年6月4日、大阪府生まれ。B型。2013年にアイドルグループ「BiS」のメンバーとしてメジャーデビュー。解散後はガールズユニット「BILLIE IDLE®」を経て、現在ではラジオ、ドラマ、バラエティなど幅広く活躍中。近年の出演作は大河ドラマ光る君へ』(NHK)、『フォレスト』(テレビ朝日系)など。

映画『花まんま』は4月25日(金)より全国公開
配給:東映 (c)2025「花まんま」製作委員会