コンプライアンスが厳しく叫ばれる時代になって

──いっときの勢いとは違いますね。

「それに僕も今年56歳になりますから。そこにあったもの、できることをやるべきだと思っています。規制がないっていうのもやりづらいですし。それに、コンプライアンスって番組とか人にもよるんですよ。
 この番組やこの人ならここまで許される、とか。僕自身は、コンプラのせいでどうのこうのとかは、あまり言いたくないし、あったうえで何ができるかだと思っていまはやっています」

──“番組や人による”というお話が出ましたが、例えば「有名人の不祥事」なんかも、人によってたたかれ方が全然違いますよね。

「それはもう、そういうものだと思っています。そこに公平性を求めたとて、ですよ」

──割り切るようになったきっかけはありますか?

「ネガティブなことばっかり言っていても、何の意味もないと思ったんです。自分の置かれた状況の中で楽しんだほうがいい。面白がってやっていけばいい。それでもたたかれたらしょうがない。謝るしかない。僕なんか、すぐ謝りますから。前に『スッキリ』(※)で“チャックが開いてる”ってクレームが来たときにもすぐに謝りましたよ」
※『スッキリ』・・・2006年4月から2023年3月まで日本テレビ系列で生放送されていた情報番組。総合司会を加藤さんが務めた。