数々のドラマ、映画でその個性的な演技を披露、現在も連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)、『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』、『ソロ活女子のススメ5』に出演中の江口のりこ。今年2025年5月10日からは、舞台『星の降る時』の上演が控えている。
この作品の原作はイギリスで話題となった新作戯曲。生々しくも、どこかユーモラスでもある人間模様をどう演じるのか伺った。また、19歳のときにたたいた演劇の扉。その後の出会いや、転機の瞬間など、俳優・江口のりこの「CHANGE」も聞いた。【第1回/全3回】

パルコ・プロデュース 2025『星の降る時』。今回、江口さんが演じるのは三姉妹の長女・ヘーゼル。三女の結婚式を迎えるなかで繰り広げられる、三姉妹を軸にした家族の人間模様が、リアルで生々しい。
「妹の結婚式を前に、久しぶりに家族が集合して、支度をしている中で、どんどんテンションが上がっていくんですね。とても楽しくワーッと盛り上がっているんだけど、ふとした会話の流れでパンッと突然相手を攻撃するケンカになるんです。
でも、だからといってそれが続くわけでもなく、次のシーンではまた踊って仲良くなってたり、かと思ったらまたケンカしたり(笑)。そういうところが面白いですよね。姉妹ならではの関係性だなと思いますね」