江口のりこが「真っすぐな人」に映る理由
笑いながら話すが「だからこそ人で選ぶ」と強調する。そして、それぞれの役への姿勢は常に真っすぐ。フラットなスタンスで作品に向き合っているように見える。
「“役作りってどうやってされるんですか?”って聞かれるんですけど、私のほうが教えてほしい(笑)。だってわかんないんだから。一生懸命“こうかな?”、“これどうかな?”ってやるしかなくて。だから、結果として“真っすぐ”というふうに見えるんじゃないですかね」
その“まっすぐ”なスタンスの中でも、作品に向き合う中で、煮詰まったり、厳しいぞとなったときはどのようにして切り替えているのだろうか。
「“これ難しいな”ということに直面したときは、もう切り替えはできないです。結局それを超えないと先に進めないので、最後まで向き合うしかなくて、結局うまくいかないこともあります。でもだからといって、別のことをして発散しても、その発散は一瞬のことであって、また戻ってきてやらなきゃいけないわけですよね。仕事に戻ってそのままやるしかない」