出演作品が途切れない中、自身を鼓舞するものは
「やんなきゃしょうがないですからね。約束ですから」と淡々と話す江口さん。俳優をするうえでの達成感を得る瞬間についても聞いた。
「達成感……。今日うまくいったなと思っても、舞台の話でいうと、また次にそれができるか、ということになってくる。次の日になったら、自分に期待しちゃいますよね。今日も昨日みたいにうまくいくんじゃないかって。でもそう思ってやると絶対ダメなんです。日々変わってくる。
今日うまくいった、その次の日はまたうまくいった、その次の日はまたうまくできた。あれ? いつの間にかダメになった、とかね。毎回毎回違うわけですよ。それが難しいし、でもそれがあるから面白くて、何公演もできる。1回できたからOKじゃないんですよね」
舞台に、芝居の世界を日々駆け抜け、走っている中で、ご自身を鼓舞するものは? と伺うと、やはり江口さんらしい答えが返ってきた。
「いや、全然鼓舞してないです。全然走ってもいないです(笑)。そんなに一生懸命ではないと思う。ただ、自分がやれることをやればいいと思って最低限のことをやってます。もうそれしかできない。そんな感じでやってます」
