人生の転機は中学3年生で受けたオーディション

ーー井桁さんは今年デビュー10周年になると、うかがいました。この10年を振り返って、いかがですか。

「人生、何が起こるか分からないっていうのを実感した10年でしたね(笑)。
 そもそも、中学3年生のときに、母と姉に勧められて雑誌のモデルオーディションを受けなかったら、この業界にいなかったかもしれません。そのとき上京したことで、今の事務所の方にスカウトしていただきましたらから……」

ーーそこが「THE CHANGE」、人生の転機になったわけですね。

「はい。でも、デビュー当時は、他にやりたいことや将来の夢がなかったんです。2012年に『ミス・ティーン・ジャパン』で賞をいただいて、「芸能界の道もあるんだな」って思ったぐらいで、芸能界の仕事を続けていくほどの覚悟はありませんでした」

ーーそんな時期に、結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)のCMガールに起用されたんですね。

「はい。でも、『ゼクシィ』のお仕事が終わった後に次の仕事が決まっていなくて……普通に就活しようかなって考えたこともありました。大学生だったので、周りの友達が社会人になっていくのに、私はこれから、どうなるんだって不安で、友達の前で号泣したこともありましたね」

ーー将来に不安があったんですね。

「でも、それから、ありがたいことに、お仕事をいただけるようになって……。翌年の2019年には、『週刊プレイボーイ』(集英社)で水着グラビアに初挑戦したり、『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)への出演が決まったりしました。
 初の女性ライダーということもあって、皆さんに話題にしていただいたことも大きかったと思います」

 飾らないトークからも、親しみやすさが感じられる井桁さん。今年2月に26歳になり、デビュー10周年を迎えた。タレントやモデルとしてだけでなく、役者としての今後の活躍も楽しみだ。

映画『釜石ラーメン物語』は7月8日(土)より東京・新宿K’s cinema他にて、全国順次公開。
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
Ⓒ「釜石ラーメン物語」製作委員会

 

井桁弘恵(いげた・ひろえ) 1997年2月3日、福岡県生まれ。O型。T170。中学3年生のときに原宿でスカウトされ、芸能界入り。2018年に結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)の11代目CMガールに抜擢されると、2019年に放送された『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)で、仮面ライダーバルキリー役を演じ、注目を集める。その後、グラビア雑誌でも活躍し、トークバラエティ番組『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)ではMCを担当。7月より放送予定のドラマ『紅さすライフ』(日本テレビ系)ではヒロイン・皆本頼子役を演じる。