調子に乗ってた……
日々、スポットライトを浴びていることを実感せざるを得ない日常だが、チャンス大城さんは変わらずずっと低姿勢を貫く。が、本人は「調子に乗ったんですよ……」と声を潜めて言うのだ。そして、「あの、いまマネージャーさんいないんですけど……あの……」と周囲をうかがいながら続ける。
「なんか、調子に乗るというか、ビビってたんですね」

ーービビる?
「大きな仕事が来ても、Rー1の決勝まで全部仕事休ましてくれって。練習したかったんですよ。夜7時から放送で、北海道から沖縄まで全芸人が観るじゃないですか。耐えられるかなと思って。とにかく練習したくて。『徹子の部屋』(テレビ朝日系)からオファーが来ても断ってくれって言ったんですよ」
ーーまったく調子に乗っていないどころか、真逆なエピソードだと思います。
「いや、そのあとも調子に乗ってました。Rー1終わってからもいろんな仕事を断ったんです」
ーー今度はなぜですか?
「『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)があるから、これはちょっと全部休ませてくれって。『向上委員会』はやっぱり気持ちを作らないといけないから。マネージャーはやりにくかったと思いますよ。スケジュールが入れられない状態ですから。それは申し訳なかったなと思って。相当ビビってましたね」
特にRー1決勝戦当日は生放送、その緊張感は並大抵ではなかった。
「一番で出たのはヒロ・オクムラっていう子で、僕は2番目だったんですよ。そろそろスタジオの袖までお願いしますって言われたときに、マスコミの人グワ~~ッ! おるんすよ。密着カメラ2台ついてて、いろんな方が周りにたくさんいて。ほんだらヒロ・オクムラが、“大城さん、僕1番目出て盛り上げますんで、2番の大城さんにつなげるんで、大城さん、どっしり構えててくださいね”って。ほんで“ちょっとトイレ行きますわ”言うから“俺も行くわ”って」