『ウルトラマンZ』の主人公として知られる俳優の平野宏周さん。ここ数年はバリエーション豊かな出演作を増やしさらなる躍進が期待されるなか、6月20日(金)より配信がスタートする、同性同士の恋愛を繊細に描いたドラマ『被写界深度』では主人公のひとりを演じる。周囲にポジティブな心地をもたらす平野さんのTHE CHANGEには、明るさだけではない意外な辛酸も滲んでいた。【第2回/全5回】

6月20日よりスタートする同性同士の恋愛を繊細に描いたドラマ『被写界深度』(FOD)で主人公のひとりである紺野遼平を演じる、平野宏周さん。相手役で早川秀一郎演じる宇佐卓真さんとのじりじりとした関係性の変化が見どころのひとつだろう。同役をオーディションで獲得した平野さんだが、「オーディションの日は、僕の祖父の命日だったんですよ」と明かす。
「午前中に祖父のお墓参りに行きました。いつもの僕なら“今からオーディションに行ってきます。おじいちゃん、頼みますよ”みたいなことを言うと思うんですが、この日は"オーディションに行ってくるけど、なにもしなくていいからね。僕は僕だから”みたいなことを言ったんです」