『ウルトラマンZ』の主人公として知られる俳優の平野宏周さん。ここ数年はバリエーション豊かな出演作を増やしさらなる躍進が期待されるなか、6月20日(金)より配信がスタートする、同性同士の恋愛を繊細に描いたドラマ『被写界深度』では主人公のひとりを演じる。周囲にポジティブな心地をもたらす平野さんのTHE CHANGEには、明るさだけではない意外な辛酸も滲んでいた。【第4回/全5回】

2015年にデビューし、2020年に『ウルトラマンZ』(テレビ東京系)の主演に抜擢されると俳優としての仕事が徐々に増えたという平野宏周さんは、学生時代はプロ野球選手を目指し日夜野球に没頭していたという。
幼稚園に通っていた頃から兄が所属していた野球チームの練習についていき、グラウンドで野球を見ていた。小学生のなると、当たり前のようにそのチームに所属した。「器用貧乏で、キャッチャーをやったり外野をやったり、サードをやったり」さまざまなポジションを経験し、低学年でも高学年でもキャプテンを務めた。
「ベイスターズカップという大会があって、僕は小6のときに出て、最優秀賞選手に選ばれたんです。自分の中では結構うまくいっていたつもりだったんですけど……」