アイデアを自分で出す、衣装へのこだわりに「5ミリの大地」とも呼ばれた
――大地さんは、いろんなアイデアをご自身で出されていたそうですね。
「そういうところもありましたね。でもこうして、それが良かったと言っていただくと、やっぱり嬉しいですよね。大変でしたがやってよかったです」
――20代でトップスターになられ、早期に主演をつとめるなかで心がけていたことはありますか?
「26~27歳だったと思いますが、当時としてはすごく早かったんです。当然、私より上級生もいらっしゃいました。でも私は恵まれていて、みんながついてきてくれて、上級生も下級生も同期生も、組全体が盛り上げてくれた。本当に私は幸せだったと思います」
――周囲の盛り上げがあったのも大地さんだったからだと思います。ご自身は、どんなタイプだったと自己分析されますか?
「新しい男役像みたいなものを作りたくて、いろんなことにチャレンジしていました。ヘアメイクや、演技法や発声法を考えたり、衣装の丈にもすごくこだわるので、衣装さんから“5ミリの大地”と言われたりもしました。ちょっと直すだけでも、見え方が違うんですよ。そうしたこだわりを持ってやってきた私がトップになった。“誰々さんタイプ”とかではない、どこのカテゴリーでもないトップ。そこをみんなが面白がってくれたのかもしれません」
――これまでにいなかったトップスターということですね。
「新しいカテゴリーを作っていけるわけですよね。盛り上げるために私がどうこうしたわけでなく、私はただ自分がやるべきことを、ちょっとでも高みを目指す気持ちでやっていただけ。それをみんなが理解してくれたんです」
