「変わったね」と周囲から指摘されること

――もともと“笑ったほうがいいじゃない”精神とのことですが、私生活も含め、あえてCHANGEの時を挙げていただくと、いつになりますか?

「なんでしょう。私は宝塚歌劇団出身ですが、もう退団してからのほうが長くて、40年くらいになります。当時から今を見ると、おそらくチェンジもしていると思います。でも大きな弧を描くように変わってきた感覚なので、“〇〇がきっかけでバン!と変わりました”と言えるものがちょっとないんですよね」

――周囲から、“変わったね”と言われることは。

「夫と結婚したあと、友達からは“いい意味で、すごく変わったね。良かったね”と言われたり、仕事の面でも、ちょっと悩んだときに夫が“やった方がいいんじゃない”と背中を押してくれて、思い切ってやった事が良い評価をいただけると、助言をありがたく思います」

――そうなんですね。

「お互いあまり仕事の話はしないんですけど、“どうしようかな”と迷ったときに、外の視点があるというのは、ちょっと違うかもしれませんね」

――誰かの言葉であるとか、作品でも、何かいい影響を与えてもらったといったものはありますか?

「それはやはりそれぞれに演じてきた役でしょうか。『風と共に去りぬ』のスカーレットにしてもそうです。“明日考えよう”“明日は明日の風が吹く”と。やっぱりヒロインって、みんな芯が強くて前向きなんです」

大地真央 撮影/三浦龍司