声優界のトップが集結
「僕ら普段、体を通して演技をして、お客様に見ていただいているわけじゃないですか。でも、声だけで喜怒哀楽を表現する、となった時に難しさは感じますよね。自分ではかなり強めにやっているつもりが、後から聞くと、さほどそうでもない、そういうふうに聞こえないということがけっこうあって声だけの表現は全然違うものだなと思いましたね。
でも、今回はその大変さを上回る嬉しさが大きかったですね。『ルパン』ファンですから。ルパン三世と会話ができているということが、もう夢みたいな感じで、“ルパンと会話してるよ”と、本当に幸せな時間でしたね」

声優界のトップが集結するのもこの作品の魅力。愛之助さんも「わくわくしますよね」と興奮を隠さない。
「今回は絵的にもすごくハードボイルドな感じがして、とてもリアル。皆様が知ってらっしゃる『ルパン』とは別な雰囲気を感じ取ってくださる方もいらっしゃると思いますし、“これこれ!”と思われる方もいらっしゃいます。そして、間違いなく幅広い年代の方に楽しんでいただける作品になっていると思うんですよね。僕らより上の世代なら懐かしいなと感じてもらえると思いますし、初めてご覧になられた方にも楽しんでいただけると思います。若い方がここで初めて『ルパン』を体験していただいたら、きっと過去の作品を見たくなると思います。また、ここから遡っていただくと、楽しいですよ。“お、こんな感じもあるのか”とどんどん深く味わっていただけるんじゃないかと思いますね」
(つづく)
片岡愛之助(かたおか・あいのすけ)
1972年3月4日生まれ、大阪府出身。1981年、十三代目片岡仁左衛門の部屋子となり、南座『勧進帳』の太刀持で片岡千代丸を名のり初舞台。1992年六代目として片岡愛之助を襲名。2024年文化庁第74回芸術選奨演劇部門文部科学大臣賞を受賞。歌舞伎のみならずドラマや映画など映像分野にも活躍の場を広げる。主な出演作にドラマ『半沢直樹』、大河ドラマ『真田丸』、『麒麟がくる』、『鎌倉殿の13人』、映画『マザー』『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』『はたらく細胞』など。大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』では、鱗形屋孫兵衛役で出演。2023年には“歌舞伎版「ルパン三世」”となる『流白浪燦星』でルパン三世役を演じ、今年9月南座での再演にも出演する。6月27日(金)公開となる『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』に声の出演。
劇場版アニメ 『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』
6月27日(金)より全国公開
原作:モンキー・パンチ
監督:小池健
出演:栗田貫一、大塚明夫、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一
片岡愛之助、森川葵、鈴木もぐら(空気階段) 水川かたまり(空気階段)
主題歌:「The IIIRD Eye」B’z
製作・著作:トムス・エンタテインメント
配給:TOHO NEXT
原作:モンキー・パンチ (C)TMS
公式サイト: https://lupinthe3rd.com/