いつの時代も二枚目で格好いいウエンツ瑛士。子どものころから芸能界で活動し、俳優・音楽・バラエティと、どのジャンルでも活躍してきたマルチタレントでもある。近年は演劇留学を経て俳優としての存在感を増し、かと思えばYouTubeでは気さくに情報を発信。そんなウエンツ瑛士の人生を導いてきたTHE CHANGEとは。【第1回/全3回】

ウエンツ瑛士 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/松永香織 スタイリスト/上野真紀

 この日、ウエンツ瑛士は番組収録の忙しい合間にインタビューに応じてくれた。応援している埼玉西武ライオンズの話題になれば、パッと明るい笑顔になる。バラエティ番組やYouTubeで見せている、あのスマイルそのものだ。

 1945年の終戦から80年になる今年の夏にウエンツが挑むのは、舞台『WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』。

 WAR BRIDE──すなわち占領下の日本で進駐軍兵士と結婚し兵士の国へ渡った日本人女性、“戦争花嫁”の物語だ。そのヒロインである桂子・ハーン(奈緒)と日本で恋に落ち、愛を貫く夫、フランク・ハーン役に挑む。モデルとなったフランクさんと桂子さんの半生は、2年前にドキュメンタリー映画『War Bride 91歳の戦争花嫁』(TBSテレビ)でたどられた。

──『WAR BRIDE』は終戦直後の物語。役作りはどのように進めていますか?

「まだ稽古は本格的に始まってはいないのですが、歴史や映画を参考に時代背景を学んでいます。とても重い作品なので、まずフランクさんが桂子さんに“好きだ”と告白するシーンから“いまの僕では言えない”と考えさせられました」