この夏、二作の連続ドラマに出演し、大きな注目を集める俳優・尾碕真花。ネクストブレイク俳優のひとりに数えられる彼女だが、実は芸歴すでに13年。何度も芸能界を辞めようと思ったという彼女のTHE CHANGEとは──。【第2回/全4回】

「小さなころからずっと背が高くて、周りの人から“スタイルがいいね”ってすごく褒(ほ)められて育ったので、“じゃあモデルになれるかな”なんて、なめた感じで思っていました(笑)」
尾碕の第一の転機は、2012年に12歳で応募した「全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞したこと。当時はモデル志望だった。
「小学生のときも、将来の夢には、芸能人、モデル、パン屋さん、歯医者さん……と、煩悩まみれの夢ばかり書いていました。それを参観日に見に来た父が“モデルになりたかったの?”って言ってくれて。
当時、憧れていた上戸彩さんが美少女コンテストの出身だったことを思い出して、締め切りの2、3日前に応募したんです。どこまで行けるかやってみようって、記念受験の気持ちでした」