「これじゃ終われない!」
――何もそんなに、自身を卑下されなくても……。
「“これじゃ終われない!”って思っていて。そしたら、56歳のときにライザップの仕事が入ったんですね」
――願ったりかなったりな仕事が舞い込みましたね。
「そう。実は、還暦になったら肉体改造する予定でしたが、今やれ! と言われていると思いました」
――2021年には、映画『GIジョー:漆黒のスネークアイズ』でハリウッドデビューも果たしました。
「30代の頃から何回か、語学留学していましたから。でも、勉強の仕方が下手だったんでしょうね。いまだに英語はしゃべれないです。自慢することじゃないですけど(笑)」
――またまた、ご謙遜を。
「いえいえ、『GIジョー』に出られたのは英語が下手だったからなんです。オーディションのときに、流暢ではない日本人らしい発音の英語を話す人を探していると言われましたから」
――過去には、「ハリウッドや海外映画に関しては、オーディション落ちしても受け続ける」と話していましたが、そのモチベーションは、どこから来るんですか。
「私は今年で65歳。普通だったら定年ですけど、この先の可能性とか、自分が、どこに向かうんだろうというのを見てみたいっていう気持ちが強いんです。そして、それが仕事を続けるモチベーションにつながっているんだと思います」