ドラマ『木更津キャッツアイ』でモヒカンヘアーのうっちー(内山はじめ)役など、個性的なキャラクターで強い存在感を放つ俳優・岡田義徳。芸能生活はすでに30年以上、プライベートでは2児の父でもある。そんな彼にとっての「CHANGE」について話を聞いた──。【第2回/全3回】

個性派俳優としてドラマ、映画、舞台で幅広く活躍する岡田義徳。そのデビューは意外にもバラエティ番組『浅草橋ヤング洋品店』。16歳、高校2年生の時だった。
『浅草橋ヤング洋品店』は、1991年から1995年までテレビ東京系列で放送されていた若者向けのバラエティ番組である。ファッションや音楽、トレンドを紹介しつつ、オーディション企画やトーク、コントなど多彩なコーナーで構成されていた。
「当時は俳優という仕事には全く興味がなく、ただの音楽少年でした。バンドでドラムをやっていて、上に姉が二人いるんですが、一番上の姉が “オーディションに絶対出たいから付き添ってほしい”と言うので一緒に行ったんです。僕は東京で遊ぶのが目的で、オーディションなんて絶対受からないと思っていたら、まさかの合格。その番組はナインティナインさんの東京進出初の番組で、岡村さんと背丈や顔立ちが似ているということで、ファッション対決などいくつか企画に出させてもらい、そこから事務所に拾ってもらったのが始まりでした」
翌年の1994年、ドラマ『アリよさらば』で俳優デビュー。ロッカー・矢沢永吉が高校教師役を務めたことで話題となった学園ドラマで、岡田さんは3年C組の生徒・野村肇役を演じた。