2025年、史上最年少(23歳)、史上最短芸歴(3年)で『R-1グランプリ』王者に輝いたピン芸人の友田オレさん。このところライブにテレビにと破竹の勢いで邁進し、決勝戦で披露した「芸歴42年の演歌歌手・風間和彦」が日本クラウンからメジャーデビューを果たすなど多才に活躍中だ。そんな友田さんのTHE CHANGEは、どこにあったのだろうか。【第4回/全4回】

今年3月に『Rー1グランプリ』(フジテレビ系)で王者に輝き話題になった友田オレさんだが、2023年にも賞レースで好成績を残している。早稲田大学在学中、芸能事務所所属から4か月後の同年7月に『ABCお笑いグランプリ』(朝日放送テレビ)で決勝進出を果たしている。大学4年生の夏のことだった。
大学4年生といえば多くの学生が就職活動の佳境を迎え、すでに終え卒業論文に励んでいる学生から、内定を獲得して喜ぶ学生、内定がなく不安を抱える学生など、玉石混淆が極まる時期だ。そんな中で友田さんは、「この時期に、明確な転機があった」と話す。
「『ABCお笑いグランプリ』の決勝に行けたことは、明確に"このまま卒業してプロでやっていくぞ”という根拠になりました」
ーーそれまでは明確にプロを見据えづらかったんですね。
「そうですね。あまりビジョンみたいなものがなくて、3年生の夏に今の事務所に声をかけてもらったときに“もしかしたらプロといえるかも”とよぎったんですが、やっぱりどこかに、中学・高校・大学と多少あった安定志向が大きくて。たぶんどこかの企業に就職するんだろうな、という思いがあったんですよね」