俳優・小池徹平は、いまや日本の舞台演劇のトップランナーのひとりだ。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでデビューし、20代からは同世代の俳優たちとともに、意欲的な作品に挑んできた。そんな小池が経験してきたTHE CHANGEとは──。【第2回/全3回】

「いろいろな出来事があったなかで、初めてプレイヤーとしてミュージカルに触れられたことは大きかったです」
15歳でモデルデビューした小池は、俳優や歌手活動にもチャレンジ。16歳でウエンツ瑛士とのユニット・WaTを組んだり、21歳でソロデビューもするなど多方面で活躍。若手俳優として軌道に乗ってきた27歳のときに、自身初のミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』で主演する。
「当時、役者としてテレビのお仕事から始まって、舞台も少しずつ経験してきたころでした。音楽活動のなかでは歌う機会もいただき、先輩俳優が出演しているミュージカルを見たりすることもありましたが、どこかの劇団にいたわけでもなく。でもミュージカルという世界に詳しくなかったからこそ、いい意味で余計な情報を考えず、全力で取り組めました」