20歳で俳優デビューした吉沢悠。初主演ドラマとなったドラマ『動物のお医者さん』は、放送から20年以上経つが今も根強い人気を誇る。昨年からは、ロングラン公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で、3年目キャストのハリーをWキャストで好演。大役を1年間にわたって見事に演じ、俳優としてのキャリアにさらなる厚みを持たせている。そんな吉沢さんのTHE CHANGEとはーー。【第3回/全5回】

――2005年に、アメリカに短期留学されています。刺激になりましたか?
「なりましたね。ニューヨークに半年いました。僕はTBSの『青の時代』(1998)という連ドラでデビューして、いくつも作品に出てきましたが、アメリカで吉沢悠と言っても、“あなた誰?”という状態です。向こうで友達になった人に、“どういうドラマに出ているの? もしレンタルできるなら見てみたい”と言われたとき、英語でなんて言うのか分からなくて『青の時代』と言ったら、“I wanna die?”“それは大変なドラマだ”みたいなことを言われました。
当然、俳優としては知られていないし、出ていたドラマのことも知られていない。語学学校に行って、肩書が外れたときに、ひとりの人として立っていられる自分になるにはどうすればいいんだろうと考えましたね」