のびやかな歌声と中毒性のあるフレーズで、“ダリダリ旋風”を巻き起こしたヤイコこと、シンガーソングライターの矢井田 瞳さんが、デビュー25周年を迎えた。大ヒット曲『My Sweet Darlin’』をはじめ、赤い羽根共同募金のCM曲『やさしい手』や『靴音』、ドラマ『ビターシュガー』(NHK)の主題歌『間違いだらけのダイアリー』、『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系)の主題歌『アイノロイ』など、時代を彩るナンバーを多数放っている。本取材では、第一線で輝くヤイコの人生における“THE CHANGE”に迫っていく!【第5回/全5回】

25年の音楽人生で、突っ走ってきたかと思いきや、立ち止まってすべてを手放したこともある。それでも鮮やかによみがえり、第一線で活動を続けている矢井田 瞳さん。歌いたいこと、発したい思いに変化、“THE CHANGE”はあるだろうか。
「やっぱり10代から20代前半は、自分のことを分かってほしいという気持ちが曲のテーマでしたし、ちょっと表面上にカッコよくなるような文章で歌詞を書きたいなという欲や見栄もありました。それだから書ける曲もあるんですが、最近は、そうした表層的なところよりも、個人としての自分をもっと深く掘り下げていくことに関心がありますね。
というのも、自分を掘り下げていくことで、広くパブリックにつながれるような発見があったんです。音楽は自由で、カッコつけるだけつけてる曲もステキだと思います。ただ、いまの私は自分という人間性だったり、生活する中で体験し感じたことを、できるだけそのまんま、ありのまま描く。それってすごく難しいことでもあるのですが、カッコ悪かったり醜い感情も、そのまま隠さずに書くことを大事にしたいと思うんです」