最新アルバム『DOORS』ではカッコ悪い自分をさらけ出した曲も
最新アルバム『DOORS』の収録曲にも、「ここまで言っていいの?」と思いながら書いた歌詞もあるのだそう。
「アルバムの中の『sigh sigh sigh』という曲は、かなりカッコ悪い自分というか、ネガティブな感情を無理に明るく転換させずに書きました。ドラマ主題歌だった『アイノロイ』も、“ザマーミロ”とか“ムカツク”“メンドクサイ”“モウヤメタイ”とか、言いたい放題です(笑)。こういうカッコつけない言葉を歌っても大丈夫って思えるようになったのは、大きな“THE CHANGE”ですね。
あと、言葉にするのはとても難しいんですが、自分を主張したかった若いころとは違って、社会の中にぼんやりと浮かんでいる時代の空気や感情みたいなものを、自分なりに受け止めてそれを形にしてみたいと思うようになりました。“私はこう思う”という歌も書き続けていきますが、誰かがその思いを形にしてほしいと求めているのなら、私がそれをキャッチして形にしたいというか。
不思議なことに、自分を掘れば掘るほど、そうした時代の空気みたいなものに気づけると感じますし、そうした気づきから生まれた音楽を通じて、いろいろな人につながれるんじゃないかという感覚が強くなりましたね」