『炎上する君』に登場する「イヤな意味のあるある」
同作では、梨田と浜中がさまざまな「日常におけるモヤモヤする場面」に直面する。たとえば、非モテであることや容姿を笑いものにされるお笑い芸人、脱毛することを脅迫的に伝えてくる広告のメッセージ、居酒屋で、バンドのメンバーに恋人の有無や性経験についてしつこくたずねられて、その場を去るバンドのボーカル・トモちゃんなど、42分のなかに、ありとあらゆる「イヤな意味のあるある」が詰め込まれている。
梨田はトモちゃんに「君は悪くない」と声をかけるのだが、うらじさんとウイカさんは、こういったシーンについてどう思っていたのか。
うらじ「人それぞれに絶対こういう瞬間ってあるだろうなと思ってます。
作中起きたことに全部共感したとか、そういうことではないですけど、それこそ気持ちが、ぐっ……てなる瞬間がいろんなところで起きてるんだろうなと思いました。
いろんなパターンが映画に含まれてるなっていう感じがして、なんかそれもまた不思議な映画だよな、と思いながら見てました」