すごく深く考えてくれる人なので、私は本当に助けられている
「ヒロミさんは本当に深く、いろんな人のことを考える人なんです。優しいからこそ、いろんな人のことを考えちゃって、自分の心に閉じ込めちゃう。それが私の性格からすると、ちょっとだけ大変そう、って思っちゃうときがあるんです。そこまで考えなくてもいいんじゃない?って。ただ、そうやって、深く深く考えてくれる人なので、私は本当にすごく助けられています」
ヒロミさんとの結婚は1993年。その後お二人のお子さんを育てる。子育てを振り返ると…。
「子育て期は大変でしたけど、あっという間でした。でも、今振り返ると、もう一度やり直したいとも思うんです。もっと手料理を作ったり、怒らずに優しく接したり、一緒に寝る時間を増やしたりしたかったな、って。ヒロミさんがお休みの時は、一緒に子どものお迎えに行ってくれたり、家庭のことを手伝ってくれたりして、とても助かりましたけど、自分自身を振り返ると、もっといろいろできたよなぁ、って今となっては思います」
その中でも料理に関してはもう少しできたのでは、と思う、という。
「“お母さんが作る好きな食べ物は何?”って、今、子どもたちが聞かれた時に、答えられないんじゃないかな、って思うんです(笑)。昔は、何でも喜んで食べてくれたけど、だんだんと味覚が鋭くなってきたら、あんまり食べなくなってきて。あれ? おかしいなって思ったのを、明確に覚えています(笑)。もうちょっとお料理を頑張って、お母さんの味みたいなものを、味あわせてあげたかったな、って思います(笑)」

子育ての中で、ヒロミさんと大事にしていたことは何かあったのだろうか。
「お互いの悪口を言わないというのは二人の間でありましたね。言い争ったりはしない、喧嘩をしないように、って。と言っても、私たちは喧嘩すると、いつもお互いに喋らなくなっちゃうんです(笑)。それを子どもが助けてくれたり、という感じでしたね。悪口を言わないというと、いい感じに聞こえますけど、実際は喧嘩したときは、子どもたちが助けてくれてたな、って思います。今は子どもたちが大人になって、仲裁に入ってくれないので大変です(笑)」
ヒロミさんとの関係、音楽活動への再アプローチ、常に自然体で、進んできているように感じられる。