2022年に俳優デビューし、立て続けに話題作に出演している俳優、中沢元紀。連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)では文武両道の好青年・柳井千尋役を演じ、戦死したときには“千尋ロス”が続出した。初の写真集『ルート』(ワニブックス)を発売する中沢元紀の、THE CHANGEとは──。【第3回/全3回】

中沢元紀のファースト写真集『ルート』(ワニブックス)は、24年5月から25年の7月まで、四季折々の姿を4人のカメラマンが撮影した写真が収められている。タイトルには、道のりという意味での「ROUTE」、根という意味の「ROOT」、そして愛猫の名前「ルート」という3つの思いが込められているという。
「タイトルはマネージャーさんと話しているとき、ふっと浮かんで即決でした。『ROUTE』は、1年間を追っていただくというのもそうですし、いまに至るまでのぼくという意味もあります」
くしくも写真集の撮影期間は、連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)のクランクイン直前から、本人のクランクアップまでと重なった。
「ずっと自然体でカメラの前に立っていたのですが、1冊になって見てみると、自分の顔がどんどん変わっていっているのが衝撃でした。役作りの一環で体重の増減があったとはいえ、こんなに違っているとは……。役として生きていたことが表情に反映されているのを感じます。自分で言うのも何ですが、大きな作品に参加させていただくというのは、こういうことなんだな、と」
中沢元紀の人生の転機は──!?