写真集は生まれ育った茨城でも撮影「エモい(笑)感じがしました」

『ROOT』(根)では、生まれ育った茨城で撮影し、子どものころに遊んだ公園や、家族で通ったパン屋さんを訪れた。

「懐かしかったですね。小さいときの記憶のままの場所に、いまの自分が行って“この道って、こんなに狭かったんだ”なんて、何て言ったらいいのか……エモい(笑)感じがしました」

 と、令和男子ならではの表現も飛び出した。

 地元パートでは、ノルウェージャンフォレストキャットMIXの愛猫、ルートくんも登場。中沢が13歳のときに家族の一員になり、落ち込んだときには寄り添って励ましてくれたこともあるという。

「リードを付けて外で撮影したんですが、だんだん機嫌が悪くなってきちゃって大変でした。最後はもう、ただ散歩させてるだけ(笑)」

中沢元紀 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/速水昭仁 スタイリスト/田中トモコ 衣装協力/CULLNI、ロックポート

 俳優という仕事は、自分以外の“誰か”になってカメラの前に立つが、写真集の撮影は常に“自分自身”。やりにくさはなかったのだろうか。

「そうですね、カメラマンの方が“自然体でいいよ”とおっしゃってくださったので、あまりかまえずに撮っていただけたと思います。“映画っぽく撮ってみよう”と提案してくださったシーンでは、自分の中で役を作って演じるように撮っていただきました」