「だんだん自分がすり減っていくような感覚に襲われてしまって……」
とはいえ、あまりの忙しさに目が回りそうになることもある。
「一昨年あたりが一番、キツかったかもしれませんね。大河ドラマをやりながら、主演ドラマを撮っていたときは、本当にお休みがなくて、ちょっと性格悪い感じになっちゃってたかも(笑)」

杉野遥亮の2023年は、大河ドラマ『どうする家康』(NHK)で、徳川四天王のひとりとして知られる榊原康政役で、新年の第2回から出演。同じく1月から、草彅剛主演の『罠の戦争』(関西テレビ・フジテレビ系)にレギュラー出演し、7月期は『ばからもん』(フジテレビ系)でゴールデン・プライム帯の連続ドラマで初主演と、想像を絶する忙しさだった。
「やってもやっても、やらなくちゃならないことが押し寄せてくる。そうすると、つらいとか苦しいことばかりに目が行っちゃって、だんだん自分がすり減っていくような感覚に襲われてしまって……」
どうやって、自分を取り戻したのだろう?
「なんかね、感謝することを見つけられたら、ちょっと落ち着けましたね。あとは、家族や友人など、支えてくれる人がいてくれたのは、ありがたかったです」