最新ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)では、爽やかな好青年のイメージを覆す、亭主関白思考な役柄に挑む竹内涼真。役作りの裏側から、大ブレイク後に感じた自分自身の変化、そして多くの現場を経てたどり着いた独自の仕事論まで。デビューから10年、第一線を走り続ける彼が赤裸々に明かす「THE CHANGE」、俳優としての現在地と未来への展望に迫る。【第3回/全3回】

竹内涼真 撮影/松島 豊 

「“これをやりたい”でこの世界に入っているから、時に矛盾していると錯覚する」と話す竹内さん。求められたことに応えるという行為は、自分のペースではないが故に消費されていくように感じられ、それに対して悩んだ時期もあるのだという。

「でも、逃げ出したいという気持ちにはなりませんでした。やったことに関しては楽しかったですし、サッカーをやっていた時に一度逃げ出した経験があるので、どこか何か面白いモノはないかと考えるんです。その日、その日で自分で採算を合わせるみたいな感じです。今の現場がそうですね」