“危険地帯ジャーナリスト”丸山ゴンザレスさんと“小説家”宮田愛萌さんとの特別対談。文学少女からアイドル、そして文筆家へという異色の経歴を持つ宮田さんの人生のTHE CHANGEを紐解いていく。――。【特別対談・第3回/全5回】

丸山「普通の大学生からアイドル、そしてアイドルから小説家。華麗なる転身ですよね。文章を書いたり本を読んだりすることが好きな宮田さんにとっては、順風満帆に聞こえるのですが……。就職したいと思ったことがあるというのはなぜ?」
宮田「なんなら、今でも考えていますよ(笑)。実は私、出版社で本を売る仕事だとか、図書館の司書になって本をお勧めする仕事がしたかったんです。自分の人生の目標は“多くの人に私の好きな本を読んでもらうようなことをする!”というものなので」
丸山「典型的な文学好きって感じ。そういうところも國學院の文学部っぽいですね」
宮田「最初にも話しましたけど、オープンキャンパスで授業を受けたことをきっかけに、國學院では絶対に『万葉集』を勉強したかったですし。大学生の間は好きなことをとことん学ぼうと思っていました。で、いつか誰かにその本の魅力を語れるような人になろうと思って。だから、本当は大学院も行こうかなとも思っていたんですよ。そこで満足できたら就職しようって」
丸山「先ほどの話だと、大学に入ってからアイドル活動を始めたということですけど」
宮田「はい、普通の学生でした」
丸山「これだけの文学少女だったということは、親御さんもアイドル活動をすることに驚かれたんじゃありません?」