トーク番組『A-studio』にはほとんど台本がない
モデル、俳優以外の仕事では、トーク番組『A-studio』(TBS系)で5代目アシスタントを2013年から1年間務めた。
「一番驚いたのが、台本がないということでした(笑)。あるにはあるんですけど、書かれているのはオンエア日と収録日、司会の笑福亭鶴瓶さんと私の名前、それに当日のゲスト名くらい。あとは“本日のゲストはこの方です!”と、最後の“本日のゲストは〇〇さんでした”くらいで、他のことは何も書かれていないんです。
収録中に私が話すタイミングもディレクターさんからのキュー(合図)があるわけではなく、鶴瓶さんのトークの流れに合わせるので、毎回違うと言いますか。決められたものではない中で鶴瓶さんが生み出していく時間は、やっぱり他にはないものでしたね。
ドラマや映画は台本ありきですけど、そこに自分がどうやりたいのかをプラスして、自分で生み出し、担っていかなければいけない……という部分を、『A-studio』以降はどの現場でも重要に考えるようになりました」
こうした様々な経験を経て、役者として成長を続ける彼女の最新出演作が、川栄李奈とW主演を務めるドラマ『フェイクマミー』(TBS系)だ。本作で波瑠さんは元バリキャリの花村薫を演じ、元ヤンで社長のシングルマザー・日高茉海恵(川栄李奈)の娘・いろはの“母親なりすまし”を担うのだがーー。
金曜ドラマ『フェイクマミー』より (c)TBS 冒頭の「いるだけで安心感がある」という川栄さんの言葉と同様に、いろは役の池村碧彩さんも「ちょっと緊張しちゃうシーンも波瑠さんが近くにいてくれると安心してお芝居ができます」とコメントしている。いまや座長として周囲に“安心感”を与える存在となった波瑠さんだが、大きなチェンジとなったのは、モデル時代に雑誌の編集長から受けたある提案だった。
(つづく)
波瑠(はる)
1991年6月17日生まれ、東京都出身。2006年、ドラマ『対岸の彼女』でデビュー。『14歳の母』で連ドラ初出演。2007年から「Seventeen」、2012年から「non-no」モデルとしても活動。2013年4月から2014年3月まで「A-Studio」アシスタントを担当。2015年下半期NHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインに抜擢され、注目を集める。以降、数々の作品に出演。近年の主な出演作は、『弥生、三月-君を愛した30年-』、『ホテルローヤル』、『アナログ』などの映画や『G線上のあなたと私』、『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』、『ナイトドクター』、『わたしのお嫁くん』、『グレイトギフト』、『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』などがある。
【作品情報】
金曜ドラマ『フェイクマミー』
毎週金曜日 よる10時~TBS系にて放映。
出演:波瑠 川栄李奈 向井康二(Snow Man) 中村蒼 池村碧彩 田中みな実
脚本:園村三 木村涼子
ドラマ原案協力 脚本協力:麻林 由
主題歌:ちゃんみな「i love you」
演出:ジョウンウンヒ 嶋田広野 宮﨑萌加
(c)TBS
公式サイト: https://www.tbs.co.jp/fakemommy_tbs/