人生のテーマを歌に「穏やかで、誰も傷つけないで生きていたいな」

「2曲は、それぞれ違う方に曲を書いていただけました。1つは『誰も傷つけ合わない、穏やかで優しい世界』をイメージして、大人になった私だからこそ歌えるような、柔らかな旋律の曲です。もう1曲はポジティブなポップロックのサウンドで、聴いた方の自己肯定感が上がるような、前向きになれる曲になればいいなと思っています」

――穏やかとロック、一見、正反対のコンセプトは、どうして生まれたのでしょうか。

「穏やかで、誰も傷つけないで生きていたいな、というのは私の人生のテーマといってもいいくらい、大切にしてきた感覚です。若い頃はガムシャラに頑張ってきましたが、最近の私には逆のイメージを持たれているかなと思っていて。むしろのんびりしていて、話すのもこんな風にゆっくりで(笑)。だから、私が思っていることと外からのギャップが少ない今なら、“穏やかに生きていきたい”っていう思いを歌でストレートに伝えられるかな、と思いました」

――では、もう1曲が激しい曲になったのは?

「昔から、私が頑張っている姿を見ると元気が出る、と言ってくれるファンの方が多いんです。世の中落ち込むこともありますが、それなら、私がポジティブに思っている言葉をよりすぐって作品にしたら、皆さんの支えになるような曲になるんじゃないかなと思ったんです。作品として、エネルギーを届けたいですね。でも、こっちの歌詞はまだ全然浮かんでこなくて、壁にぶつかっています(笑)」