精神論が通じない「“どうやってコミュニケーション取ろうかな”って、かなり考えました」

――衝撃だった、というのは?

「私の若い頃よりはるかに上手で、みなセンスの塊です。スマホ1つで世界中の情報に触れられるからか、歌もダンスも芝居もみんな上手で、目指すレベルがすごく高いんです。一方で、世代間のギャップもすごくて。『何その言葉?』みたいなところから始まって、こっちの言葉が通じない、みたいな。昔の私たちの精神論で言っても通じないですし、“どうやってコミュニケーション取ろうかな”って、かなり考えました」

――その中で、ご自身はどのように臨みましたか。

「『ゼロから学ぶ』という謙虚な姿勢で臨みました。6人、ダブルキャストも含めれば、さらに多くの方とお芝居をするわけで、若い子たちの才能に落ち込みもしましたけど(笑)、久しぶりに、彼女たちと一緒になって学ぶという経験をして、すごく刺激になりました」

――そして、11月からはロンドンでの公演も控えています。

「海外の作品を日本人の手で上演したバージョンを、海外の方が気に入って本場に呼んでくれるというのはすごいことですよね。ニューヨークで勉強していた頃から、いつか海外で公演するのが夢でしたから、日本版の海外上演という面白い形でかないました。その一員に加われるのは、本当にサプライズで光栄です」

 憧れの先輩から受け継いだ魂と、新しい世代との出会いで得た刺激。それらを力に変ええてきた彼女が、ロンドンの舞台でどんな輝きを放つのか、期待が高まる。

第4回に続く

ソニン
1983年3月10日生まれ、高知県出身。2000年、音楽ユニット「EE JUMP」のメインボーカルとしてデビュー。2002年にシングル「カレーライスの女」でソロデビュー。2003年には『高校教師』(TBS系)でドラマ初出演。その後は映像・舞台で俳優業を続け、主な舞台出演作にミュージカル『ウェイトレス』、『SIX』、『ラフヘスト~残されたもの』、『キンキーブーツ』、『マリー・アントワネット』、『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』など。2015年に第41回菊田一夫演劇賞・演劇賞、2019年に第26回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。近年は『放課後カルテ』(NTV)、『放送局占拠』『大病院占拠』『新空港占拠』(NTV)、『となりのチカラ』(EX)、『育休刑事』(NHK)、ディズニー映画『モアナと伝説の海2』日本吹替版のマタンギ役など、映像でも精力的に活動を続けている。

Sonim's 25th Anniversary Live「Beautiful Mission」
https://www.amuse.co.jp/topics/2025/09/_25sonims_25th_anniversary_livebeautiful_mission.html
日時:2025年12月13日(土)①開演:15:00/②開演:19:00 の2公演を予定
会場:BAROOM(〒107-0062東京都港区南青山6-10-12)
企画・製作・主催:アミューズ
共催:株式会社フェイス
構成・演出:ソニン
出演者:ソニン
バンド演奏:立川智也(ベース)、梶原健生(ギター)、イズミタニ マコト(ドラム) 、Frederic Viennot(ピアノ)
チケット料金:9,000円(全席指定・税込)
*別途当日1ドリンク制【1,000円】(現金/キャッシュレス決済にてお支払い可能)
〈10月18日(土)12:00~ぴあにてチケット一般発売開始!(先着)〉
https://w.pia.jp/t/sonim25th/