オンオフのスイッチがないんです
ーータレント、教授、企業の取締役と幅広くこなしていますが、どこに比重を置いているんですか?
「どれというのはないんですよ。ふだんの生活の中で、歯を磨いたり、ご飯を食べたり、シャワーを浴びたり……というのは、どれも欠かせない大事なことじゃないですか。それと同じなんです。
今必要なことを、今やるべき時間にやるだけで、全然、そこは変わらないです」
ーー私など、一つのことにこだわってしまうと、なかなか切り替えられなくなってしまいます。
「私、そもそもオンオフのスイッチがないんですよ。全部が同じ。楽しいことを一つ一つ順番に、いろいろやっているって感じなんです」
ーー気づけば、不良生徒、教師(『中学生日記』NHK=いとうさんは98~00年に出演)、給食配膳員を演じ、プライベートでも研究や教えることをされていますが、学校というのは、いとうさんにとって特別な場所なんでしょうか?
「縁があるんでしょうね、きっと。このご縁を受け入れて、いろいろなことを吸収して、世の中に恩返ししていけたらと思っています」
いとうまい子(いとう・まいこ)
1964年8月18日、愛知県生まれ。B型。T155。82年「ミスマガジンコンテスト」で初代グランプリを受賞し、デビュー。女優、タレント活動をする一方で、2010年に早稲田大学人間科学部eスクールに入学、予防医学やロボット工学の研究を行っている。今春からiU情報経営イノベーション専門職大学で教授、洗足学園音楽大学で客員教授を務める。