花開いた才能「サポートとしてどう叩けばいいのかを考えようになって、違った緊張感がありましたね」

 葛藤しながらも、ドラマーとして生きていく道を模索した青山さん。彼の高いテクニックに裏打ちされたドラムは、次第にサポートドラマーとして花開くことになる。

「サポートドラマーとしてキャリアをスタートさせたのはおよそ20年前、Japan Animationsong Makers Project、通称、『JAM Project』です。
 ここには、ロックバンド・レイジーのヴォーカルで『ドラゴンボールZ』や、数々のアニメや特撮作品の主題歌を担ってきた、影山ヒロノブさんをはじめとする、アニソン界のレジェンドたちが多く在籍しています。サポート業で一番長いおつきあいですし、この夏、さいたまスーパーアリーナで行われた『Animelo Summer Live 2025』でも叩かせてもらいました。
 自分のバンドでは、好き勝手に叩いていたのですが、サポートドラマーは、アーティストと同じステージに立ってはいるけど、立場がやっぱり異なります。主役であるアーティストを見に来ているお客様に対して、サポートとしてどう叩けばいいのかを考えようになって、それまでとは違った緊張感がありましたね」