のんさんとは違和感を感じず自然と役に入れた
そして、吉永小百合演じる純子の若かりし頃を演じたのはのん。
「実はのんさんと現場ではあまり喋ってないんです。会話がないわけじゃないんですけど、目が合ったらニコってするくらいで…(笑)“山、いつ登るの?”とか、そんな感じでした」
――夫婦役を演じられてどんな印象を持たれましたか?
「一緒にカメラの前に立った瞬間の違和感を感じなかったんです。不思議なんですけど、意識してそうせずとも自然と役に入れたというか。前から一緒に暮らしていたような雰囲気だったんです。のんさんが作り上げられた役柄の落とし込みが深かったということもあったと思います。勝手にセリフが出てくる感じでした。独特な空気感で、何げない夫婦のちょっとしたやりとりのシーンもすごくリアリティがありましたね」
主人公夫婦の青年期を演じる工藤さんとのんさん(c)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
本作について思うことを尋ねるとーー。
「出会う人、性別関係無く、リスペクトを持って接することの大切さ……ということをこの映画は伝えているのかなと思うんです。リスペクトする姿勢の大切さを改めて教えてもらいました」