テニスでプロを目指す夢を諦め俳優の道へ

 そう話す工藤さん自身は高校生までプロのテニスプレイヤーを目指していた。父親はプロ野球で活躍し、福岡ソフトバンクホークスで監督を務めていた工藤公康さんだ。今春、プロ15年目にしてツアー初優勝を果たした女子プロゴルファーの工藤遥加さんは妹である。工藤さんは、高校1年生の時に負ったケガがきっかけで、テニスのプロ選手を目指す夢を諦めた。

「それまではテニス中心の生活だったので、その夢を諦めなければならないとなった時、家族の支えや周囲の人たちが手を差し伸べてくれたことで次の一歩を踏み出すことが出来ました」

 進路に迷っていた時に妹に勧められたのが俳優のきっかけだった。この時、父親からかけられた言葉が工藤さんの決断に大きな影響を与えたという。

(つづく)

工藤阿須加(くどう・あすか)
1991年8月1日、埼玉県出身。ドラマ『理想の息子』(2012)で俳優デビュー。NHK連続テレビ小説なつぞら』、Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』などのドラマや『ちょっと今から仕事やめてくる』、『ゴールデンカムイ』などの映画に出演。舞台『シラの恋文』(2023~2024)では初舞台に挑戦した。2021年より山梨県北杜市で農業を始める。 現在、バラエティ番組『有吉ゼミ』(日本テレビ系)内コーナー「工藤阿須加の楽しい農園生活」や「工藤阿須加が行く 農業始めちゃいました」(BS朝日)に出演し、農業や食の問題について精力的に発信。現在放映中の日本テレビ系ドラマ『良いこと悪いこと』に出演中。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』
出演:吉永小百合、佐藤浩市、天海祐希、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき監督:阪本順治
脚本:坂口理子 音楽:安川午朗
原案:田部井淳子「人生、山あり“時々”谷あり」(潮出版社)
配給:キノフィルムズ
絶賛上映中!
Ⓒ2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
公式サイト: https://www.teppen-movie.jp/