デビューして10年、次の10年に向けて思うこと
2016年にドラマ『時をかける少女』(日本テレビ系)で俳優の仕事を始めた時は、滋賀県の高校生だった。それから6年後の2022年には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、その翌年の2023年には連続テレビ小説『舞い上がれ!』に出演を果たす。
「歴史ある番組に出演させていただけたことはすごく光栄で嬉しかったです。自分の中では、どの作品も一生懸命に演じるだけで、同じラインに並んでいるという感覚です。いまは俳優として、人に何かプラスになるようなことを渡したいという気持ちが大きいと思います。私はこういう人になりたい、そのために俳優やモデルという仕事を選んでいるという感じなんです」
──そう思うようになったきっかけは?
「関西人なので、小さい頃から笑いを合わせるのがすごく好きだったんです。私のいまの仕事というのは、俳優であってもモデルであっても、エンターテインメントを渡す世界だと思っていて。私自身、テレビっ子で、本や雑誌も好きで、色々なエンターテインメントを享受してきました。それにすごく夢を見たり、心が踊ったり、時には現実逃避になったり、時には人生も揺るがすくらいの重要なセリフがあったりとかを享受してきたので、それを手渡せる立場になれるのが、ただただ嬉しいんです。いまは常に夢が叶っている感じで嬉しいです」
デビューからの10年を「ラッキーだった」と振り返る八木さんだが、来年は25歳になる。次の10年に向けて思うことは──。
「打ちのめされることがまだまだ全然あって、自分でも弱いなとか若くて未熟だなって思うことが本当に多いです。なので、少しでもたおやかさを持って、もうちょっと強くなれたらなって。ひとつひとつ小さなことも大切にしてまっすぐ歩んでいきたいですね」
現在、草なぎ剛主演のドラマ『終幕のロンド~もう二度と、会えないあなたに~』(カンテレ・フジテレビ系)に出演している八木さんは、心に闇を抱えながら遺品整理会社で働く新入社員を演じ、“遺品整理”を通じて、生きる意味や、未来への希望を見つけていくという難役に挑戦している。この作品で、また一歩前進し、人に何かプラスになるようなことを渡すことができるだろう。
八木莉可子(やぎ・りかこ)
2001年7月7日生まれ、滋賀県出身。2016年出演したポカリスエットのCMで一躍注目を集める。その後、Netflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』(22年)や、NHK総合『おとなりに銀河』(23年)でヒロインを務め、日本テレビ系『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(24年)では竜星涼とW主演を果たす。カンテレ・フジテレビ系10月期ドラマ『終幕のロンド -もう二度と会えないあなたに-』や映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』に出演するほか、映画『WIND BREAKER』が公開予定。
【作品情報】
月10ドラマ『終幕のロンド-もう二度と、会えないあなたに-』
出演:草彅剛 中村ゆり 八木莉可子 要潤 国仲涼子 小柳ルミ子 村上弘明 中村雅俊 風吹ジュン ほか
脚本:高橋美幸
演出:宝来忠明 洞功二
毎週月曜 よる10時~10時54分 カンテレ・フジテレビ系にて放映中
Ⓒカンテレ
公式サイト: https://www.ktv.jp/shumaku-rondo/