復活ツアーの緊張「ギターソロもあるのかって思ったら、怖くなっちゃったんです」
それは杞憂に終わり、復活ツアー「男闘呼組 1988」はファンの大歓声に迎えられた。
「ステージに出ていったのはいいけど、すごい光景を前に置物みたいに動けなくなっちゃって(笑)。昔から、一番あがり症で、緊張しちゃうんですよ。いまでもそれは変わんないです。健一は緊張しないし(笑)、和也は器用だから緊張していても本番をやり遂げられる。耕陽も僕ほどは緊張しないですし、舞台に上がることに慣れてますからね。
でも、このファンの方たちを前に、怖いなんて言ってられないじゃないですか。みんないろいろなものを費やしてここに来てくれているのだから、楽しませて盛り上げるのが自分の役目ですし、それが今の僕の仕事なんだって、自分に言い聞かせました」
※男闘呼組のインスタグラム@otokogumi.tokyoより
アーティスト・成田昭次は、鮮やかに復活したが、どんな仕事にも苦労はつきもののようだ。
「音楽を仕事にしているという感覚を取り戻すのに、相当時間がかかりました。まず歌詞が覚えられない(笑)。健一と和也は舞台をやってるせいか、昔から間違えませんね。僕は昔から、歌詞をときどき間違えるんです。テレビの生放送で間違えて、怒られたこともあったなぁ。そんな僕が50歳を過ぎて、歌詞とコードを短期間で覚えるのだから、大変ですよ」
成田さんのあがり症は筋金入りで、テレビカメラのない今回のインタビューすら緊張してしまうという。そんな繊細な人が、ステージで輝きを放ち、大勢の人々を魅了してしまうのだから、不思議だ。ステージに押し寄せる熱気が成田さんを、“スター成田”へと変貌させるのかもしれない。