『不良少女とよばれて』『スクール☆ウォーズ』『ポニーテールはふり向かない』など、1980年代の大映ドラマ黄金期を、間違いなくけん引した俳優・松村雄基。30歳以降は舞台を主戦場に活躍を続け、60代に入った現在は渋さをプラスしたベテラン俳優として活躍中だ。2026年は、年明け早々1月2日からの舞台『わが歌ブギウギー笠置シヅ子物語ー』でスタートする。さらに1月期連続ドラマ『ラムネモンキー』(フジテレビ)も放送になる。ますます脂の乗る松村さんのTHE CHANGEとは――。【第2回/全4回】
オープニングのナレーションから、そのドラマチックな独自の世界へと引き込んでいく大映ドラマシリーズ。松村さんは、1984年放送の『不良少女とよばれて』で不良組織「東京流星会」の会長・朝男を演じて、一気に人気者になった。
――松村さんの転機、THE CHANGEといえば。
「やはり大映ドラマですね。『スクール☆ウォーズ』が大ヒットしましたが、その前に『不良少女とよばれて』がありました」
――見ていました。『乳姉妹』も『ポニーテールはふり向かない』も、『花嫁衣裳は誰が着る』もハマってました。
「実はその前に、『少女が大人になる時 その細き道』という作品があったんです。7話だけだったんですけど、その作品が僕の大映ドラマデビューで、その後も出続けるようになったきっかけの作品です。ただそのとき、現場であまりなじめず、僕は誰とも喋っていませんでしたけど」
――その作品の初日に叱られたと聞いたことがあります。