祖母の鶴の一声で僕の芸能界入りは決まりました
――松村さんが芸能界に入ったきっかけは、事務所の先代社長さんからのスカウトですね。
「そうです。14歳のときで、芸能界にまったく興味はありませんでした。1時間、喫茶店で面接したんですけど、僕は断ったんです。でも翌日に、社長が家に直談判に来ていました。当時僕は祖母とふたりで暮らしていましたが、僕が学校に行っている間に、祖母を説き伏せていたんです。学校から帰ると、“あの人はいい人だから、やってみなさい”と(苦笑)。祖母の鶴の一声ですよ。それで僕の芸能界入りは決まりました。僕のTHE CHANGEというと大映ドラマになりますが、その前に第一のTHE CHANGEとして、このときの祖母の鶴の一声があります」

――松村さんのおばあ様は、とても厳しい方だったそうですが、おばあ様からの教えによる礼儀が松村さんに備わっていたことで、社長さんは喫茶店でお話した際に、「この青年はいい!」とさらに思ったのでは。
「社長にそのときのことを後日談として聞いたところ、“全くの真っ白だったから”だそうです。つまり、僕自身は芸能界になんの興味もなかったので、“真っ白のキャンバスを見つけた!”と思ったと。自分から“やりたい、やりたい”という人だと、すでにいろんなカラーを持っていますから。中学生でも意志がありますし。それが僕の場合は、“歌は知らない、役者も興味なし、ドラマもあまり見ていない。かと思うと、野球も好きなチームもありません”と」
――普段、どう過ごされていたのでしょう。
「家で絵を描いていました。インドアな子でしたから。あとは祖母が詩吟の先生をしていたので、一緒に詩吟をやっていました。そういったところを珍しがられて、なおかつ芸能界に関しては全く知らないと。“自分色に染められるんじゃないか”と思ったんじゃないですかね」
――その社長さんからの言葉というのは。