社長の言葉を信じて、今もやっています
「“失うものは何もない、恐れるな。目の前は宝の山だ。進め!”と教わりました。社長が言っていた社訓が常に“いい加減に。清く、正しく、いい加減に”というものでした。宝塚の“清く、正しく、美しく”をもじっているわけですけど、いい加減にというのは、デタラメ、無責任にという否定的な意味ではなく、“ちょうどいい加減”を指しています。やりすぎると疲れて壊れちゃうぞと。そのうえで、とにかく恐れるなと。目の前は宝の山なんだから、自信を持って前に進め。そのことを常に言ってもらっていました。今も何かにぶち当たったり、壁を目の前にしたときには、“そうだ、社長が言っていたように、目の前は宝の山なんだ”と思って進むようにしています」
――実際に、自分では合わないんじゃないかと思った仕事だけれど、飛び込んでみて良かったと感じたことはありますか?
「不良役が来た時点でそうですよ。僕は暴走族でもないし、バイクも乗ったことがなかったのに、いきなり東京流星会の会長(『不良少女とよばれて』)なんですから。でも社長に“怖いものなんか何もないんだ。恐れずにやれ”と言われて。その言葉を信じて、今もやっています」
そうして、みなを惹きつけ離さなかった大映シリーズの松村さんが生まれた。キャリアを重ねた2026年も舞台に、ドラマにと宝を掘り続け、輝きを見せてくれるはずだ。

松村雄基(まつむら・ゆうき)
1963年11月7日生まれ、東京都出身。1980年、高校在学中にテレビドラマ『生徒諸君』でデビューを果たす。その後、『不良少女とよばれて』『スクール☆ウォーズ』『乳姉妹』『ポニーテールはふり向かない』『花嫁衣裳は誰が着る』と、1980年代の大映ドラマに数々出演。大映ドラマブームの立役者として人気を博す。30歳を機に舞台に進出し、映像、舞台の両面で活躍中。2026年のスタートは実在の作曲家・服部良一を演じる舞台『わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-』。
●作品情報
『わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-』
作:小野田勇
補綴・演出:齋藤雅文
音楽:服部隆之
協力:亀井ヱイ子
出演:出演:キムラ緑子、松村雄基、林翔太、桜花昇ぼる、曽我廼家寛太郎、一色采子、惣田紗莉渚、賀集利樹
2026年1月2日(金)~20日(火)
会場: 三越劇場
公式サイト: https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/mitsukoshi_2601/
2026年1月24日(土)~2月1日(日)
会場:南座
公式サイト: https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/20260124minamiza/