20代後半は「悩んでいた時期を突破できた時期でした」
──志田さんが未来と同じくらいの年頃だったときを振り返ってみると、どんなふうに人生を考えていましたか。
「私は子役からずっと役者を続けてきて、“今後どうやって大人として立ち振る舞ったらいいだろう”って悩んでいた時期を突破できた時期でしたね」
同じ20代後半でも、夢を追い続けながらも、なかなか日の目を見られず、この生活を続けていていいのかと人生に思い悩んでいる未来と、子役時代の殻を破り、キャリアを重ねてきた志田さん。その立ち位置は大きく異なっているようにも見えるが、共通点はあるのだろうか。
「お芝居が好き……というところは、共通点かなと思います。なぜだか今回の役はすごく演じやすくて、セリフも覚えやすいんです。自分だったらこう言うだろうな、みたいな言葉を話している感覚もあって。それって、きっと自分にすごく似ているのかなって思いますね」
その“似ている感覚”は、未来という人物像を形づくるうえでの、ひとつの手がかりになっているようにも思える。未来を演じるうえで、志田さんが大切にしているポイントとは何なのか。
「台本を読んだとき、未来はずっと走っているイメージがあったんです。まだ、しっかり地に足を着けきれていない部分があるなと感じたので、そこを大切に演じていけたらと思いました」
原作コミックを実写化するうえで意識したのは、“現実感”だったという。
「原作では自然に受け入れられることも、実際に人が演じるとなると『これはファンタジーだよね』と思われてしまう部分もあると思うんです。だからこそ、そこは現実感を持って演じたいな、ということは最初に思っていました」
そうした試行錯誤の中で、志田さん自身が未来という人物から受け取っているものもある。
「未来の、なんでも一生懸命で、真っすぐに進んでいくところは、私自身もひとつひとつ手を抜かずにやらなきゃな、って、自分に対する戒めになってます」
志田未来(しだ・みらい)
1993年5月10日、神奈川生まれ。AB型。子役時代から数多くのドラマ・映画に出演。2005年に出演したドラマ『女王の教室』(日本テレビ系)で一躍、注目を浴びる。2006年放送のドラマ『14才の母』(日本テレビ系)では主演を務め、大きな注目を集める。その後も映像作品を中心に、幅広い役柄で継続的に活躍。ドラマ『14歳の母~愛するために 生まれてきた〜』での演技で、第15回橋田賞新人賞を史上最年少で受賞。映画では2009年公開の初主演作『誰も守ってくれない』で、第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、俳優としての道を確固たるものにした。昨年は『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(フジテレビ系)、『ESCAPE それは誘拐のはずだった』(日本テレビ系)などのドラマに出演。公開待機作に『ほどなく、お別れです』(2026年2月公開予定)がある。
【作品情報】
火曜ドラマ『未来のムスコ』
毎週火曜日 よる10時よりTBS系にて放送中
▪︎出演:志田未来 塩野瑛久 小瀧 望 兵頭功海 天野 優 吉村界人 箭内夢菜 萩原 護 ビビる大木 藤原さくら 板倉武志 難波なう 西野七瀬 マキタスポーツ 神野三鈴
▪︎原作:阿相クミコ(『マルモのおきて』)、黒麦はぢめ
「未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!」(集英社「ヤンジャン+」連載)
▪︎脚本:ニシオカ・ト・ニール、いとう菜のは
▪︎音楽:森 優太
▪︎主題歌:秦 基博「ポケットに魔法を入れて」
▪︎演出:井村太一 古林淳太郎 泉 正英
▪︎公式サイト:https://www.tbs.co.jp/mirainomusuko_tbs/
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