「なんで私はあんなにいろいろ考えていたんだろう」視野が広がったオーストラリア・メルボルンへの旅
2015年には『オレアナ』で初めて舞台に立った。研究室を舞台に、セクハラをモチーフに描かれる本作は、大学教師ジョン(田中哲司さん)と女子学生キャロル(志田さん)が対峙する、緊張感の高い二人芝居の密室劇だ。
「いつもカメラの前でお芝居していたので、大勢の人に向けてお芝居をするということが不思議な感覚で。お客さんの喜びとか反応を直接感じ取れたことで、いままでとは違う体験ができました」
この舞台出演をきっかけに、お芝居への向き合い方にも変化があったのだろうか。
「二人芝居だったので、セリフの量もすごく多くて、自分の中でもいっぱいいっぱい過ぎた日々でした。緊張感の中でやらなきゃいけないことの大変さを学びました」
そう振り返る志田さんは、舞台ならではの責任の重さについても語る。
「たとえば、ドラマや映画だったらNGを出してしまったら、もう一回撮り直せる。でも、舞台の場合はセリフを間違えちゃいけないし、撮り直すこともできないし。そういった部分で、今までとは違う責任感みたいなのをすごく強く感じたのが初舞台のときだったんです。私の中では、お芝居に対しての向き合い方が変わった体験になりましたね」
責任感を持って、仕事に向かう。自分に厳しい。そんな志田さんだったが、プライベートでの“ある行動”が、志田さんの視点を大きく変えることになる。
「23歳のときに、友人たちとオーストラリアのメルボルンに行ったんです。その頃はお仕事がいっぱい詰まっていたんですけど、急にスケジュールが空いて、行けることになって」
急きょ向かった海外で過ごした時間が、凝り固まっていた思考をほぐしてくれたという。
「メルボルンで過ごしているうちに、『あぁ、なんで私はあんなにいろいろ考えていたんだろう』って気づいて。視野が広がった感じがありました」