「伝えることが、良い作品作りにつながるんだってことがわかって来た」
そして迎えた20代後半。志田さんはある葛藤に直面する。
「子役の時代から20代前半くらいまで、スタッフさんから何を言われても『ハイっ!』と答えていたんです。役についてとか、セリフの言い回しについて、自分から提案することがあまりできなくて。その頃になると、同世代の方と共演させてもらう機会が増えてきて、皆さんは普通に自分の意見を伝えられるのに、自分はできないことに葛藤していました」
しかし、そうした思いを抱えながらも真摯に役に向かい続けるうちに、志田さんの意識は少しずつ“チェンジ”していったという。
「何かがあったわけではないんです。さまざまな方々と共演するなかで、徐々に、自分の考えを伝えることができるようになりました。伝えることが、良い作品作りにつながるんだってことがわかって来たんです。それができるようになってきたのが20代後半だったと思います」
現在32歳。子役時代から27年にわたるキャリアを重ねてきた志田さん。20代後半にチェンジを迎えた彼女に最後、これから目指す俳優像について聞いてみた。
「スタッフさんに、『また一緒にお仕事したいな』って呼んでもらえる俳優さんになりたいと思っています。『志田に任せれば大丈夫』と思っていただけるような俳優になりたいです」
志田未来(しだ・みらい)
1993年5月10日、神奈川生まれ。AB型。子役時代から数多くのドラマ・映画に出演。2005年に出演したドラマ『女王の教室』(日本テレビ系)で一躍、注目を浴びる。2006年放送のドラマ『14才の母』(日本テレビ系)では主演を務め、大きな注目を集める。その後も映像作品を中心に、幅広い役柄で継続的に活躍。ドラマ『14歳の母~愛するために 生まれてきた〜』での演技で、第15回橋田賞新人賞を史上最年少で受賞。映画では2009年公開の初主演作『誰も守ってくれない』で、第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、俳優としての道を確固たるものにした。昨年は『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(フジテレビ系)、『ESCAPE それは誘拐のはずだった』(日本テレビ系)などのドラマに出演。公開待機作に『ほどなく、お別れです』(2026年2月公開予定)がある。
【作品情報】
火曜ドラマ『未来のムスコ』
毎週火曜日 よる10時よりTBS系にて放送中
▪︎出演:志田未来 塩野瑛久 小瀧 望 兵頭功海 天野 優 吉村界人 箭内夢菜 萩原 護 ビビる大木 藤原さくら 板倉武志 難波なう 西野七瀬 マキタスポーツ 神野三鈴
▪︎原作:阿相クミコ(『マルモのおきて』)・黒麦はぢめ
「未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!」(集英社「ヤンジャン+」連載)
▪︎脚本:ニシオカ・ト・ニール、いとう菜のは
▪︎音楽:森 優太
▪︎主題歌:秦 基博「ポケットに魔法を入れて」
▪︎演出:井村太一 古林淳太郎 泉 正英
▪︎公式サイト:https://www.tbs.co.jp/mirainomusuko_tbs/
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