「徹底的に自分と社会を見つめ続けたことが今の自分の糧になっているなと」
――吾妻は挫折を味わい、夢を一度捨てた人物ですが、中村さんがこれまで挫折を感じた時に立ち上がるきっかけはどんなことでしたか?
「社会に出て、自分の弱さと向き合えるかがとても重要なポイントだと思っています。才能や能力以前に、人としての伸び代を決めることが挫折への向き合い方なのかと。そういう意味では、僕は良い出会いに恵まれたこともありますが、振り返ると、徹底的に自分と社会を見つめ続けたことが今の自分の糧になっているなと感じています」
――では、夢を追ううえで一番大切なものは何だと思いますか?
「目標を細かく定めること。決めたことをやり切ること。どうすれば人に助けてもらえるか考えること。この3つかな。今作は、今の時代にこんなにもストレートでいいのかというくらいド直球なドラマです。
振り返ると誰もが“あれは当時しか出来なかったな”といった奮闘の日々を持っていると思います。ドラマになるような大きな挑戦も、誰にも気づかれないような自分だけの小さな闘いも、当時はまだその時間や体力が有限であることも知らずに、ひたすらに壁にぶち当たっては模索して。結果はどうであれ、その日々はとても美しいものだったんだなと今は思うんです」
――ドラマを楽しみにしているみなさんへ、メッセージをお願いします。
「この作品はK-POPアーティストを目指す彼らの美しい挑戦の日々です。そして、挫折や喪失を味わった大人たちの再起をかけた泥臭い戦いの日々です。ぜひ共に手に汗握りながら、登場人物たちに寄り添っていただけたら嬉しいです」
悔しい思いもたくさんしたであろうに「今は何とも思ってない」とあっけらかんと話す中村さん。何事も引きずらず、常に次を、先を見て考えている視線の先には、何が待っているのだろうか。次回は、中村さんにとって「CHANGE」になった言葉について聞いた。
取材・文/根津香菜子
なかむら・ともや
1986年12月24日、東京都生まれ。近年の出演作に、映画『ミッシング』、『ラストマイル』、『あの人が消えた』、『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』(声の出演)やドラマ『Shrinkシュリンク−精神科医ヨワイ−』、『DOPE 麻薬取締部特捜課』、舞台『ライフ・イン・ザ・シアター』などがある。
■金曜ドラマ「DREAM STAGE」
監督:松木彩、脚本:紗嶋涼・山浦雅大、出演:中村倫也、池田エライザ、NAZE、岩瀬洋志、森香澄、ハ・ヨンス、キム・ジェギョン、イ・イギョンら出演。
TBS系 毎週金曜 午後10:00~ 1月16日(金)よりスタート