『SHOGUN 将軍』撮影現場で実感したプロ意識

――日本と『SHOGUN 将軍』の現場では、具体的にどんな違いを感じましたか?

「とにかくプロ意識の高い方が多かったです。例えば、疲弊した役を演じる時は、3日ぐらい食事を抜いていた人もいたんです。今の時代、それが良いか悪いかは分かりませんが、役を演じるものとして、一つ必要なことではあるのかなと思いましたし、勉強になりました。

 それに、向こうでは最初から最後まで全部通して芝居をやるので、一切気を抜けないという心構えの稽古になったというか、そのスキルアップとしてもいい経験でした」

――そこがこれまでの現場とは違ったんですね。

「そうですね。あとは各部署のスタッフそれぞれに誇りがあって、お互いリスペクトし合っていたし、誰もないがしろにされなかったんです。コミュニケーションがスムーズだったし、ちゃんと言葉にして伝えないと、何も変わらないんだということを知れた現場でした」

倉悠貴 撮影/三浦龍司

――「この人に言われて変わった」と思うことや「誰かに言われて大切にしている金言」はありますか?

「昔、先輩方に『映像は一回きりの勝負じゃないから、何度もやって、その中で一度120点が出ればいいし、ずっと50点でもいい』という言葉は、自分にとっての安心材料になったというか。もちろん、毎回100点を狙ってやっているんですけど、それからすごくリラックスしてできるようになったなと思います」

――デビューから現在までを振り返ってみて、どんなことを思いますか?

「昔は電気やガスが止まったこともあったし、お金がなくて古着屋さんで服を売って、それを交通費の足しにして現場に行っていたこともありました。でも、今振り返ってもそういう時代は今の自分にとってもすごく大切なことだったなと思います」