俳優として、また文筆家として独自の感性を発揮し続ける松井玲奈。2026年1月30日に刊行された書き下ろしエッセイ集『ろうそくを吹き消す瞬間』は、自身の内面や半生、「幸せ」の定義にまで深く切り込んだ内容になっている。表現者として歩み続ける彼女のTHE CHANGEとは──。【第2回/全5回】

松井玲奈 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/菅井彩佳 スタイリング/船橋翔大

「連載は『いつまでにどれくらい書かなければいけない』という明確な決まりがあって、それが自分の執筆スタイルには合っていたんです。でも、今回は初めての書き下ろし。大海原にドンと船で漕ぎ出してしまったような気持ちでした。泳ぎ方も船の漕ぎ方もわからないところから始まって、不安もありましたが、最終的には自分が行きたい目的地までたどり着けました。書き下ろせた達成感がすごくあります」

 執筆の日々を振り返ってくれたが、これまでにも単行本で小説を3作、エッセイを2作書いてきた。そんな創作の源泉はどこにあるのだろうか。