「エッセイに書いたら嫌がられるかな」書きたくなるのはいい意味で“衝撃”を受けたとき

「面白いエッセイや小説、映像、舞台などに触れて刺激を受けたときです。『いいものを作りたい』と創作意欲が湧きます。でも、一番は人と会ったときかもしれません。話をしていて、自分にはなかった考えにいい意味で“衝撃”を受けたことや、印象に残ったことを日記に書くようにしているんです。 『これ、エッセイに書いたら嫌がられるかな』なんて考えながら(笑)。帰り道に『あれはどんな意味だったんだろう?』と考えたことや、心に残っているキーワードを書き留めておくこともあります」

 特筆すべきは、彼女が「手書き」にこだわっていることだ。

「手で書くのとタイピングとでは、情報が整理される感覚や、外に出ていく感覚がまったく違うと感じています。
 日記を書くときは、最初は箇条書きから始まることが多く、ほとんど個人的なメモのようなもの。字もかなり汚いです(笑)。そこから少しずつエッセイとして整えていくのですが、文字の荒れ具合を見ると、そのときの自分のメンタル状態がよくわかるのが面白いなと思っていて。だから、どんなことでも一度は紙に書き起こすようにしています」

 俳優として活躍の場を広げながら、読書やオタク的探究心も大切にしている松井さん。その一方で、彼女はどのようにして「アウトプット」の時間を生み出しているのか。情報が溢れ、スマホの通知に囲まれる今の時代だからこそ、松井さんは書くための独自のルーティンを築いていた。